仕事を通して看護師力以外も成長
看護師の仕事は、病院勤務やクリニック勤務、訪問看護師として働く場合は福祉施設や保育施設とさまざまな場所があります。働く場所で仕事内容は大きく違ってきますが、共通している点は、医師の診察の補助や医師の指示のもと治療をおこなう、また患者さんの様子観察といったことが挙げられます。看護とは、人が人をケアする仕事であるため、看護知識や技術ばかり磨くことだけが成長につながるものではありません。看護師の仕事を通して「人間力」も高めていくということも、看護師として、人として大切なことです。
「人間力」とは、人格や性格は人それぞれ違いますが、一人ひとりの個性でもある人格や性格を磨いて、人を豊かに・心地よく共存していくことのできる力を「人間力」と呼びます。したがって人間力を高めている人と一緒に仕事をすると、なぜか仕事がやりやすかったりモチベーションが高く仕事できる、ということにつながります。看護師の仕事は機械相手にするものではありません。よく看護師は「相手の立場になって考えることが必要」といわれたりしますが、これはスキルだけでは向上しません。思いやりの気持ちであったり、察する心をひとりの人間として高めていかなければ、決して身に付く考え方ではないでしょう。
看護の仕事は、看護技術や知識と同じくらい「人」としての人間力も高めていく必要があります。しかし特別なことをしなければ高められないものではありません。普段の看護の仕事でも、意識して取り組んでいくことで必ず人間力は向上します。